昼間読んだ、五感遮断実験の話が頭から離れない。
ある男性に、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の神経の全てを遮断する手術を施したところ、わずか数日で精神錯乱状態に陥り、数週間後に原因不明のまま死亡してしまった。
その被験者は実験中、死んだはずの妻の声を聞いたり、視覚を失っているにも関わらず、研究者にアイコンタクトをとってきたのだという。
この実験はそもそも、五感こそ人間が持つ真の力を曇らせているものであり、五感を遮断することで人間は、神とコンタクトを取ることが出来る、という神秘学的な発想に基づいているらしい。
さらにYouTubeには、この被験者の実験中の様子を収めたという映像も転がってる。
※ただ、本当に気味の悪い映像なので見ない方がいい。比較的グロに強い僕でもかなり気分が悪くなるくらいだから…
これを聞いて、見て、僕は想像した、五感が失われた世界を。
視覚を失う、何も見えない、そこがどこかも分からない。
聴覚を失う、何も聞こえない、そこで何が起きているのかも分からない。
嗅覚と味覚を失う、食べるという生き物として不可欠な行為を知覚出来なくなる。
触覚を失う、何を触っても何も感じない、もはや自分の肉体が存在しているということも知覚出来ない。
想像してみて欲しい、何も見えない聞こえない、他人の存在を認識出来ない、それどころか自分の身体も認識できない、どこにも自分が存在しない、それでいてどこまでもが自分であるかのような世界。
そこで、果たして自意識というものを保てるのか。
僕は正直なところ、神様とか天国とか、ロジックとしてはアリだと思うし好きだが、それが実在する、真理であるとは思わない、あくまで人間が作り出したロジックに過ぎない、と考えている。
ただ、そう考える僕の自意識が、いやあらゆる人間の自意識が成立し得ない世界があったら、もはや死後の世界に等しいそんな状況になり得たら。
神様は、きっとそこにいる。
でも考えてみて欲しい。
そこは果たして「天国」なのだろうか。
そんな不気味で寂しくて空恐ろしいところが。
だから僕はやっぱり、生きていたい、僕が生きているこの世界のことを考えていたい。
そんなことを考えていると、全っ然眠れない…(´Д` )
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